【建設業DX】見積フォーマットがバラバラで大変?AI-OCRとLLMで解決する“生成AIによる見積自動化”の新常識
建設業界では今もなお、多くの企業がアナログな見積処理に悩まされています。
「元請・下請・協力会社ごとに見積書のフォーマットがバラバラ」――これは多くの建設現場で日常的に発生している課題です。
OCRやAI-OCRの活用が進む中でも、実はこの“バラバラ問題”は従来の技術だけでは解決できなかった領域です。
この記事では、なぜ解決が難しかったのか、そして生成AI・LLM(大規模言語モデル)を活用した新たなアプローチについてご紹介します。
■ 建設業における「見積書フォーマットのバラバラ問題」
建設現場では、見積書がExcel、PDF、紙、手書きとさまざまな形式で飛び交います。
しかも、レイアウト・項目名・単位の表記方法が業者ごとに異なるため、現場や見積部門の担当者は、毎回内容を読み解いて手作業で自社フォーマットへ転記しています。
この非効率で属人化したプロセスが、多くの建設会社でボトルネックとなっているのです。
■ OCRやAI-OCRでも“完全自動化”できなかった理由
従来のOCRやAI-OCRは、文字を認識してテキストとして抜き出すことには長けていましたが、次のような壁がありました:
- 項目名や構造が異なると処理精度が落ちる
- 表記揺れ(㎡⇔m2⇔平米など)への対応が難しい
- 意味のある「文脈理解」ができない
- 数値と単位の整合性チェックができない(例:広さに「m3」はおかしい など)
つまり、AI-OCRには「読み取る力」はあっても、「理解して判断する力」がなかったのです。
■ なぜ見積が重要なのか?建設DXのカギを握る“見積データの整理”
見積書は、建設プロジェクトの全体像を可視化する非常に重要なドキュメントです。
これをデジタルに構造化・活用できるかどうかが、今後の建設業におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)成否の分かれ目になります。
- 原価管理・粗利分析
- 発注判断
- 過去実績との比較・再利用
- 全社的なデータ分析・ナレッジ化
こうした“数字と意味”を正しく扱える仕組みが、生成AIによる業務自動化の土台になるのです。
■ それでも見積フォーマットが揃えられない理由
- 協力会社ごとに独自フォーマットがある
- テンプレートを配っても現場対応が難しい
- 提出期限が短く、毎回書式変更に対応できない
- 紙・FAX文化が一部で根強く残っている
こうした背景から、“フォーマットを統一する”こと自体が現実的ではないという声も多く聞かれます。
■ 解決策:YOZBOSHIが提供する「Connected Base」と独自AI「YOZBOSHI AI」

私たち株式会社YOZBOSHIが開発・提供するConnected Baseは、こうした建設業の非定型帳票処理に特化した生成AIベースの見積処理支援サービスです。
核となるのは、YOZBOSHI社が独自開発したLLM搭載AI「YOZBOSHI AI」。
これは、従来のAI-OCRとは一線を画す“人間に近い思考プロセス”を持ったAIです。
▽ YOZBOSHI AIの特長
- 数十万件以上のオペレーター業務を学習
- LLM(大規模言語モデル)をベースに構築
- 文脈から意図を推論できる(例:「この単位はおかしい」と判断可能)
- フォーマットがバラバラでも自動で整形・統一フォーマットに出力
これにより、「これは㎡ではなくm³じゃない?」といった人間のような常識的判断・整合性チェックが可能となります。
■ バラバラな見積データを、AIで“武器”に変える

Connected Baseを活用することで、バラバラな見積情報もすべて自動で読み取り・構造化し、ERPや会計システムへデータ連携することができます。
- 手作業による転記作業が不要に
- 人的ミスの削減
- 蓄積データを用いた経営判断や原価分析の高度化
まさに、「建設業の見積を資産に変える」仕組みです。
■ 建設業DXの第一歩は、“データを整えること”から
DXというと新しいシステムを導入するイメージがありますが、
本当に重要なのは「今ある紙・Excel・PDFを“使えるデータ”に変えること」です。
生成AIとLLMを活用したAI-OCRの進化系とも言える「YOZBOSHI AI」なら、現場に負担をかけず、従来のフローを壊すことなく導入可能です。
■ まとめ:建設業こそ“文脈を理解するAI”が必要だ

建設業の書類は複雑で、フォーマットも自由すぎる。
だからこそ、意味を理解し、人間のように推論できるAIでなければ本質的な業務改善にはなりません。
Connected Base × YOZBOSHI AIは、建設業におけるAI-OCRの常識を変える存在です。
見積の山に埋もれた“現場の知”を、AIで引き出してみませんか?

Connected Baseのご紹介
「AI-OCR」「RPA」から
“LLM+人の判断”の再現へと移りつつあります。
Connected Base は、日々の見積書・請求書・報告書など、
人の判断を必要とする“あいまいな領域”を自動で処理し、
現場ごとのルールや判断のクセを学習していくAIプラットフォームです。
これまで人が時間をかけて行ってきた仕分けや確認を、
AIとルール設定だけで再現・蓄積・自動化。
単なる効率化ではなく、「判断の継承」まで含めたDXを実現します。
現場の知恵を未来につなぐ──
その第一歩を、Connected Baseとともに。



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